RedditのCEOが「Google検索流入は大きく減少」と認める:AIモード時代に“検索頼み”のリスクをどう考えるか

By: ai-taco

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米国の大手掲示板サービスReddit(レディット)のCEOが、Google検索からの流入が今四半期に減少したことを認めたと報じられました。Search Engine Roundtableによると、CEOのスティーブ・ハフマン氏は米CNBCのインタビューで、その背景に「AIモードとAI Overviewsへの移行」があると説明しています。報道ではあわせて、同社の株価が直近で大きく下落したとも伝えられています。これは米国企業の決算に関する話ですが、Google検索に依存した集客モデルを考えるうえで、日本のサイト運営者にも示唆の多い出来事です。

何が起きたのか

報じられている内容を整理すると、次のとおりです。

  • RedditのCEOが、Google検索からの参照流入が「今四半期に有意に減った」と述べた。
  • 理由として、AIモードやAI Overviews(AIが検索結果の上部に要約回答を表示する機能)への移行を挙げた。
  • CEOは「GoogleとWebの他の部分との関係は進化している」と語り、検索流入頼みではなく、Redditに直接訪れるコアユーザーに注力する方針を示した。
  • 流入減少は、ログイン済みユーザーを増やす取り組み(ログインを求める施策)にも大きく影響したと報じられている。

「Googleに優遇されてきたサイト」でも例外ではない

Redditは近年、Google検索で「掲示板の体験談」が評価され、多くの検索結果で上位に表示されてきたサイトの代表格でした。Googleとはコンテンツ提供に関する契約も結んでいます。一方、Googleは最近、Redditに「特別な優遇はない」という趣旨の説明をしたとも伝えられています。

また、SEO専門家のグレン・ゲイブ氏は、Redditが公開してきたAI翻訳ページ(多くの国にまたがる数千万規模のURLとされる)が、2026年5月のコアアップデートと6月のスパムアップデートで大きな打撃を受けたと指摘しています。ただし、今回の流入減少の原因がこの翻訳ページにあるのかどうかは、元記事でも結論づけられていません。

「トラフィックの供給元」から「回答の提供元」へ

ハフマン氏の発言で印象的なのは、これまでのアルゴリズム更新は「来ては去るもの」だったが、いまのGoogleの変化は「トラフィックを送り出す存在から、別のものへ」という根本的な変化だという見方です。検索結果の中でAIが回答を完結させる比率が高まれば、サイトへのクリックは構造的に減りやすくなります。

この点は、当メディアで取り上げたAI OverviewsとAI ModeのクリックはCTR約0.9%という調査の話とも重なります。AIの表示に含まれても、そこからのクリックは通常の検索結果より小さい可能性がある、という見方です。

日本のサイト運営者への影響

Redditほどの規模でなくても、次のようなサイトは同じ構造的リスクを抱えています。

  • 流入の大半が検索(特にGoogle)で、特定のクエリ群に集中している。
  • 「答えが短く完結する」情報(用語解説、簡単なHow-to、比較の要点など)が中心のコンテンツ。
  • メールアドレスやアカウントなど、自社で直接つながれる接点がほとんどない。

実務で何をすべきか

  1. 流入元の内訳を確認する: Search Consoleとアクセス解析で、検索流入の割合と、上位クエリへの集中度を把握します。
  2. 直接訪問・指名検索を育てる: ブランド名での検索、ブックマーク、メルマガ、SNSなど、検索に依存しない再訪の仕組みを作ります。
  3. AIに要約されにくい価値を用意する: 独自の調査データ、一次体験、実際に試した結果、ツールやテンプレートなど、要約だけでは代替できないコンテンツを増やします。
  4. 「順位」だけでなく「クリックの質」を見る: 表示回数が維持されていてもクリックが減っていないか、CTRの推移を月次で追います。
  5. 大量生成・大量翻訳の運用は慎重に: 低品質な大量ページはスパムポリシーの対象になり得ます。公開後の効果を見ながら進めます。

まとめ

今回の報道は、Googleから大きな恩恵を受けてきたサイトでも、AI機能の拡大によって検索流入が揺らぎ得ることを示しています。ただし、流入減少の主因がAI機能なのか、アルゴリズム更新の影響なのかは、報道だけでは切り分けられていません。大切なのは、特定のプラットフォームに集客を委ねすぎない構造を、早めに少しずつ作っておくことです。まずは自社の流入元の内訳を確認し、検索以外の接点を一つ増やすところから始めてみてください。

参考記事

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