検索は、キーワード入力だけのものではなくなりつつあります。Googleレンズ、サークル検索、画像のアップロード、Chromeの「この画像を検索」など、画像を入り口にした検索(マルチモーダル検索)が広がっているためです。Search Engine Journalの「Ask an SEO」では、Getty ImagesのSEO責任者であるHelen Pollitt氏が、自社の画像がマルチモーダル検索に対応できているかを確かめる方法を解説しています。結論は、特別な裏技があるのではなく、基本的な画像SEOと技術的な実装を丁寧に確認することです。
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まず、画像が見つかる状態かを確認する
最初の確認は、Search Consoleです。
- 検索パフォーマンスの画像フィルター:「検索タイプ:画像」で絞り込み、どのページが画像検索で表示・クリックされているかを見ます。表示がゼロでも、それだけでインデックスや最適化の問題が確定するわけではない点に注意が必要です。
- 「マルチモーダル」フィルター:検索タイプの選択肢に、画像を入力にした検索の成果を見るためのフィルターがあります。Googleレンズ、サークル検索、アップロードされた画像、Chromeの「この画像を検索」が対象です。
- URL検査:画像を含むページと、画像そのもののURLでライブテストをします。ただし、URL検査は個別の画像がGoogle画像検索にインデックスされているかを確実には示しません。ページがインデックスされていても、画像もそうだとは限りません。
手動のテストも有効です。
- 自社の商品を撮影し、サークル検索やGoogleレンズ、Google検索のアップロードで検索して、自社の画像や商品ページと結び付くかを見る
- Google画像検索で、画像そのもののURLを使い
src:演算子で検索する(例:src:https://www.example.com/media/cat.jpg)。自社サイトのページが出てこなければ、画像のインデックスに問題がある可能性があります。site:と同じく、結果は決定的ではありません。 - サーバーログでGooglebot-Imageのアクセスを確認する
- Screaming Frogでユーザーエージェントを「Googlebot Image」にして画像URLとページをクロールし、3xx・4xx・5xxの応答がないか見る
技術的な問題を洗い出す
見つけてもらえない原因は、多くの場合、技術面にあります。
- robots.txt:画像のURLがブロックされていないか。ライブのファイルに対して、画像と掲載ページのURLをテストします。
- ページ側の指示:
noimageindexやnoindexのrobotsメタタグ、X-Robots-Tagヘッダーが付いていないか。ChromeのDevToolsで確認できます。 - サーバー・CDNによる遮断:ボット対策やCDN設定で、Googlebot-Imageが弾かれていないか。画像用のサブドメインを使っている場合は、そのドメインもSearch Consoleで確認する必要があります。
- JavaScriptでの読み込み:JSで読み込む画像やCSSの背景画像は、見つけてもらえない場合があります。レンダリング後のHTMLに、有効な
srcを持つ<img>があるかを確認します。 - 遅延読み込み:Googlebotはスクロールしません。スクロールしないと読み込まれない画像は、見逃される恐れがあります。
- 画像URLの状態:画像のURLは直接200を返すのが理想です。壊れたURLはインデックスされません。リダイレクトは追跡されますが、チェーンや画像以外へのリダイレクトはクロールの無駄になります。また、セッションIDなどのパラメータ違いで同じ画像のURLが増えると、重複の原因になります。
見つけやすくする工夫
- 画像用XMLサイトマップ:画像とその場所を明確に伝える手段です。大量の画像を持つサイトでは特に有効とされています。
- ファイル形式:JPEG、PNG、WebP、AVIFなど、検索エンジンが認識する形式を使います。次世代形式を導入する前には、JPEG XLがGoogle画像検索・Discoverで未対応である点も確認しておきたいところです。
- レスポンシブ画像:
<picture>やsrcsetで複数サイズを用意する場合も、srcのフォールバックを入れておきます。 - ログイン・ペイウォール:アカウントなしで画像を含むページを見られることが、Googleの画像関連ガイダンスで求められています。
画像の意味を伝える
見つかった画像を正しく理解してもらうには、文脈が欠かせません。適切なタイトルと関連性の高いalt属性、画像を説明できるページであることが基本です。加えて、schema.orgのImageObjectで情報を補えます。ライセンス情報があれば「ライセンス可能」バッジの対象になることがあり、複数の画像があるページではprimaryImageOfPageで代表画像を示せます。
点検チェックリスト
- Search ConsoleやBing Webmaster Toolsで、既存の画像の表示状況を確認する
- 画像用ボットを含むクローラーのアクセス、インデックス制御、HTTP応答を確認する
- レンダリング後のHTMLに、重要な画像要素があるかを見る
- JavaScriptと遅延読み込みの実装を見直す
- CDNとサーバーのボット制限をテストする
- XMLサイトマップなど、画像を見つけやすくする仕組みを確認する
- 掲載ページの文脈(構造化データ、alt、関連する文章)を見直す
まとめ
マルチモーダル検索向けの画像SEOに、数値化された特別なランキング要因が示されているわけではありません。重要なのは、画像がクロールでき、レンダリング後に見え、文脈とともに理解されるという基本を満たすことです。まずはSearch Consoleの「マルチモーダル」フィルターで現状を把握し、表示がなければ、robots・CDN・JavaScript・URLの順に原因を切り分けてみましょう。商品画像やオリジナル写真が資産になるサイトほど、この点検の効果は大きいはずです。






