AI検索でクリックが減る、という話が続くなか、Googleは回答内でのリンクの出し方を見直し、Microsoftは自社サイトがAI回答でどう引用されているかを見られる機能を拡充しました。SEJの「SEO Pulse」で紹介された二つの動きを、実務の観点から整理します。
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GoogleがAI回答内のリンク表示を変更
Googleのブログによれば、AI ModeとAI Overviewsでのリンクの見せ方が変わります。主な内容は次の通りです。
- 回答の中で、インラインリンクをより上の位置に出す機会を増やす。
- 一部の回答の冒頭に、特定のタスクに対応する公式ページへのリンクをまとめた欄を設けるテストを行う。
- 「優先ソース(Preferred Sources)」を設定したユーザー向けに、タイムリーな記事のカルーセルの展開を始める。対象地域・言語は広がるが、具体名は示されていない。
- 今週から、AI Modeの動画結果にクリエイターやパブリッシャーの名前を表示し、Search上のプロフィールにリンクするテストも始めた。
Search Consoleでは「位置」が変わらない
見落としやすいのが計測面です。Search Consoleでは、AI Overview内のすべてのリンクが、そのAI Overview全体と同じ位置として記録されます。インラインリンクが上に移動しても、レポート上の掲載順位は変わりません。表示位置の改善を、順位の数字で確認することはできないわけです。
また、優先ソースの対象になるには、Search Consoleの説明によれば、サイトがSearchの生成AI機能への掲載対象に含まれている必要があります。
Bingは「Topics Portfolio」(ベータ)を追加
Bing Webmaster ToolsのAIパフォーマンスレポートには、Topics Portfolioが加わりました。自サイトがAI回答で引用されたクエリを、より大きなトピックにまとめて表示する機能です。トピックごとに、全サイトを合わせた引用数の目安、引用されたサイト数、クエリ数が示されます。
さらに、他のサイトは引用されているのに自サイトは出てこない「機会クエリ」も一覧できます。引用数は範囲で表示されます。ただし、Bingがサイトについて十分なデータを持っている場合にのみ表示され、競合のブランド名のように自社に当てはまらない語が含まれることもあります。Microsoftは、数値を絶対値ではなく傾向を示すものとして扱うよう案内しています。
実務で何をすべきか
- Search ConsoleとBing Webmaster Toolsの両方を見る:AI引用の把握は、いまのところプラットフォームごとにバラバラ。
- 機会クエリをコンテンツの穴探しに使う:自社が扱うべきテーマで他社だけが引用されているなら、記事の追加や強化の候補になる。
- 数字を絶対値で見ない:範囲表示や位置の仕様があるため、トピック間の比較や推移で読む。
- 公式情報やプロフィールを整える:公式ページへのリンク欄や名前表示のテストは、発信元の明確さが効く方向の動きと読める。
まとめ
AI回答の中でリンクの扱いが少しずつ改善される一方、成果を測る道具はまだ発展途上で、各社で仕様も異なります。「クリックが減った」と嘆くだけでなく、AI回答に引用される側に回るための材料を、使える範囲の管理ツールから集めていくことが実務の第一歩です。GEOの考え方についてはGEOはSEOとどう違うかの記事もあわせてご覧ください。












