DeepSeekが独自検索エンジンをAPI公開:権威性ティアとスパム除外から考える、AI検索時代のサイト評価

By: ai-taco

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中国のAI企業DeepSeekが、自社の検索エンジンを開発者向けの「Search API」として公開しました。Search Engine Journalによると、公開は10月17日です。同社の変更履歴には、このエンジンが「SEOスパム」「GEOの不正操作」「低品質なAI生成コンテンツ」を除外すると記されています。AI検索の裏側で、どんな基準でページが選ばれているのかを垣間見られるニュースです。

何が公開されたのか

この検索エンジンは、すでにDeepSeekのWebサイトとAPIの検索機能を支えているものです。DeepSeekの説明では、インデックスは「数千億」規模のWebページ、1日の検索リクエストは「数億」件にのぼるとされています。今回、それを外部の開発者が使えるようになりました。あわせて、1ページをMarkdown形式で取得する「Fetch API」も登場しています。

結果に付く「権威性」と「関連度」のスコア

SEO担当者にとって注目なのは、検索結果の1件ごとに付与される評価値です。

  • 権威性(authority):0〜4の段階で、不明の場合は-1。APIリファレンスでは、ティア3以上を「高い権威性を持つ」情報源と説明しています。
  • 再ランクスコア(rerank):0〜3の尺度で、関連性・権威性・鮮度を組み合わせた値。1.5以上が高品質の目安とされています。
  • スニペットと要約:表示用のスニペットは100〜200文字程度、モデルに読ませる要約は600〜800文字程度が目安です。
  • 絞り込み:site:指定による特定ドメインへの限定、言語、公開日で絞り込めます。

ただし、どのようにしてページの権威性ティアやスコアが決まるのかは、公開されたガイドにもリファレンスにも説明がありません。

料金と、自社サイトを調べる使い方

SearchとFetchは、どちらも成功したリクエスト1,000件あたり0.75ドルです。結果が0件の検索は課金されず、50件を求めても1件を求めても料金は同じです。サーバー側の検索・取得の課金は10月31日16:00(UTC)に始まり、それまではClaude Code、Codex、DeepSeek Harnessを使ってDeepSeek APIを利用している人は無料とされています。

この仕様を使うと、自社ドメインのsite:検索1回あたり1セント未満で、最大50ページ分の権威性ティアと関連度スコアを確認できます。「DeepSeekが自分のサイトをどう評価しているか」を数字で見る、初めての手段になりうるという指摘が元記事にあります。

分からないことも多い

  • 表示されないページの理由:インデックスにないのか、スパムフィルターに引っかかったのか、別の理由かをドキュメントからは判別できません。
  • クローラーの特定:公開ページのどこにも、検索インデックス用のクローラーの名前は書かれていません。Known Agentsのディレクトリには「DeepSeekBot」がAI学習用データのクローラーとして載っていますが、robots.txtでこれをブロックした場合に検索インデックスへ影響するかは確認できていません。
  • 「GEOの不正操作」の定義:AIの回答に引用されやすくするための手法を指す言葉ですが、何が該当するのか定義されていません。
  • 外部事業者との関係:DeepSeekのプライバシーポリシーは、検索サービスのために第三者のAPIを使い、入力キーワードを共有すると記しています。中国の検索API企業Bochaは、GitHubで自社がDeepSeekの公式Web検索サプライヤーだと説明していますが、DeepSeek側の公開ページには記載がなく、今も外部に検索クエリが渡っているかは不明です。

実務で何をすべきか

  1. 基本の品質を磨く:スパム・低品質なAI生成コンテンツを除外するという方針は、Googleがスパムポリシーを生成AIの回答にも適用すると表明している流れと一致します。量産ではなく、独自の情報と実体験のあるページを優先しましょう。
  2. GEOの小手先に頼らない:AIに引用されるための過剰な最適化は、フィルターの対象になる可能性があります。定義が出るまでは、読者に役立つ内容を軸にするのが安全です。
  3. robots.txtの方針を整理する:AIクローラーを許可するかどうかは、検索インデックス用か学習用かの区別が公式に示されるまで、慎重に判断しましょう。
  4. 数字は参考値として扱う:権威性ティアが分かっても、算出方法は非公開です。数値の上げ下げを目的化せず、複数の指標の一つとして見ます。

まとめ

DeepSeekのSearch APIは、AI検索がページの「権威性」をどのように扱っているかを、数字で確認できる珍しい機会を提供します。一方で、評価の仕組み、クローラー、GEO不正操作の定義はまだ不透明です。今後ドキュメントでどこまで明らかになるかを注視しつつ、まずは自社サイトの品質と独自性を高める基本を続けることが、どの検索エンジンにも通用する対策になります。

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